瑞牆山デビューにも最適な快適マルチピッチ
ジョイフルモーメント
3万円+諸経費 日帰り 定員2名 5.9
瑞牆山・十一面岩奥壁にある「ジョイフルモーメント」は、比較的近年になって発表されたマルチピッチルートですが、瑞牆山のマルチの中では比較的登りやすいラインとして知られ、近年は登るクライマーの姿も増えてきました。
アプローチはやや長めですが、その先に待つルートの質とロケーションは抜群。美しい花崗岩のフェースやスラブ、クラックを中心に、瑞牆山らしい繊細なクライミングを楽しめます。
ルート上からは、十一面岩周辺の迫力ある岩峰群や山並みを一望でき、登攀そのものだけでなく景観も大きな魅力。瑞牆山らしいスケール感を味わえる、充実した一本です。
全てのピッチが核心、十一面岩の名ルート
調和の幻想
3万円+諸経費 日帰り 定員2名 5.10a
瑞牆山・十一面岩にある「調和の幻想」は、瑞牆山を代表するクラシックマルチピッチルートです。フェース、スラブ、クラックなど変化に富んだ内容で、総合的なクライミング技術が求められます。イメージとしては、小川山の「セレクション」を1〜2グレード難しくしたような内容で、体感的にはどのピッチも核心に感じられるかもしれません。
ピッチを重ねるごとに高度感は増し、ルート上からは瑞牆山の岩峰群や、歩いてきた植樹祭広場を一望できます。時折、森の中からクライマーたちの魂のこもった叫び声が響き渡り、瑞牆山ならではの空気感を感じられるのも魅力のひとつです。
花崗岩の美しさと圧倒的な景観の中で、充実したクライミングを楽しめるでしょう。
十一面岩左岩壁を登り尽くす充実のマルチピッチ
錦秋カナトコ〜山賊黄昏ルート
3万円+諸経費 日帰り 定員2名 5.10a
瑞牆山・十一面岩左岩壁にある「錦秋カナトコ〜山賊黄昏ルート」は、2本のマルチピッチルートを繋いで登る、充実度の高いロングルートです。
「錦秋カナトコ」は、フェースやスラブを中心としたラインで、特に2ピッチ目は細かなスタンスを丁寧に拾いながら登る、繊細なクライミングが楽しめます。一方の「山賊黄昏ルート」は、クラックやスラブ、そして最後のピッチは岩と岩の間に体をかけるブリッジングなど変化に富んだ内容で、より総合的な登攀力が求められます。
2本を繋げることで、多彩な要素を一度に味わうことができ、瑞牆山らしいマルチピッチクライミングを存分に楽しめます。
洞窟から百名山の山頂へ抜ける冒険ルート
トムソーヤの冒険
4万円+諸経費 前夜泊日帰り 定員2名 5.9
取り付きまでは、瑞牆山の登山道を約2時間30分。一般的なマルチピッチクライミングというよりも、アルパインクライミングに近い雰囲気を味わえる冒険的なルートです。
クライミングは、ヘッドランプを装着して洞窟の中を登るところからスタート。その後はクラックやフェースのクライミングを交えながら、時折歩きを挟みつつ、瑞牆山山頂を目指して登っていきます。
単なるクライミングではなく、「山を登る」という要素も強く、洞窟、クラック、フェース、岩稜歩きと内容は非常に変化に富んでおり、まさに“冒険”という言葉が似合う一本です。
そして最後は、日本百名山・瑞牆山の山頂へ。シーズン中は多くの登山者で賑わっているため、岩壁からひょっこり現れたクライマーに拍手が送られることもあります。他のマルチピッチでは味わえない瑞牆山の世界を体験できる、ちょっと変わったマルチピッチルートです。
静かな森に眠っていた鷹見岩南面のマルチピッチ
鷹見岩 南山稜
4万円+諸経費
前夜泊日帰り 定員2名 5.10c
富士見平小屋から金峰山方面へしばらく歩くと、鷹見岩という展望スポットがあります。その南側に開拓されたマルチピッチルートが「鷹見岩南山稜」です。
ルートは、岩のトンネルを抜ける独特のスタートから始まり、クラック、スラブ、フェースなど各ピッチごとに異なる表情を見せます。グレード以上に総合力が求められるルートで、フリークライミングで5.10台後半を安定して登れる中級者向けルート。単調さはなく、花崗岩クライミングをバランス良く楽しめる内容です。
古い文献にわずかに触れられているだけだった鷹見岩に、マルチピッチルートとしての可能性を見出し、このラインを整備した篠原達郎氏、松原尚之氏の視点と行動力には改めて敬意を感じさせられます。
静かな森の奥で、冒険感と花崗岩の美しさを味わえる、そんな瑞牆山近くの隠れた名ルートです。
